検査部の紹介
あたご整形外科の検査部は放射線科と検査科で構成され、診療放射線技師3名(男性)と臨床検査技師1名(女性)の部署 です。診療に関わる検査業務を担っています。
検査科
整形外科に関する骨折・外傷・病気・運動障害・痛み・しびれの原因などを発見し、確かな診断に導くため、検査機器を操作し、検査や撮影を行い医師に検査結果を届けるスペシャリストです。臨床検査技師が担当します。
検査業務
心電図検査(12 誘導)
- 心電図検査(12誘導検査)
- 超音波検査(下肢静脈)
- 肺機能検査(スパイロメトリー、フローボリューム曲線)
- 血管伸展検査(ABI、CABI)
検体検査
- 感染症免疫学的検査(インフルエンザ、SARS—CoV2(PCR))
- 末梢血血球数
- CRP 定量(炎症反応検査)
- 尿一般検査
- 爪白癬検査(光学顕微鏡)
その他
- 採血
- 機器点検
使用機器一覧
心電図検査(12 誘導)
心臓が動くときに生じるわずかな電気信号を波形に現すことで不整脈や狭心症、心筋 梗塞、心肥大などを発見できる検査です。 検査時間は5 分程度です。検査時は体を動かさないように、体に力が入らないよう にご協力お願いいたします。
超音波検査(エコー)
人間の耳では聞こえないほどの高い周波数を発する音波を用いて体の深部まで当て その反射波を解析し画像化することで筋肉や腱や血管などの評価をします。 検査科では、主に手術後に起こる可能性のある深部静脈血栓症の早期発見のために下 肢静脈の検査を行っています。 検査時間は15 分~30分ほどかかります
肺機能検査
肺活量(肺の容量)と、吸い込んだ空気を思い切り速く吐き出す「努力性肺活量」を 調べる検査です。手術前の呼吸器(気道)の働き具合をみたり、呼吸器の病気が疑わ れる場合に行います 検査時間は5分~10分です。 鼻をノーズクリップではさみ、マウスピースで加えて口のみで呼吸します。 息が漏れないように 口だけで呼吸するので、慣れないと上手にはできません。 特に喫煙者の方は息を吸い込む時、マウスピースから口を離す癖がついているので気 をつけてください。
血管伸展性検査(CAVI、ABI)
動脈硬化は高血圧や脂質異常症、糖尿病、喫煙などが原因でおこる病気です。 動脈硬化が進み下肢の動脈が閉塞すると長時間歩けなかったり 下肢の疼痛やしびれなどを惹き起こします 血管伸展検査は、 四肢の血圧を測定し、脈の波形や伝わり方から、血管の硬さや閉塞の状態を調べる検査です。
CABI:Cardio Ankle Vascular Index 心臓足首血管指数→血管の硬さの指標 ABI:Ankle brachial index 足関節上腕血圧比→血管の詰まり具合の指標 検査時間は 7分です。
血管伸展性検査(CAVI、ABI)
放射線科
私たち放射線科は診療放射線技師3名で構成されており、患者様に安心満足の医療を提供できるようにスタッフ一同連携をとりながら業務を行っています。当院ではX 撮影装置2台、骨塩定量装置1台、オープンMRI装置1 台(0.4テスラ)、ポ-タブル撮影装置1 台(FPD)、C アーム装置1 台が稼働しており、医師による画像診断、治療に役立てる情報 を提供出来るように心掛けています。
X線(レントゲン)撮影検査(FUJIFILM:FPD)
X線検査は別名レントゲン検査とも言います。X 線を使用する検査でX 線を体に対して照 射し各臓器や骨などの組織ごとに異なるX 線減弱の差を画像として描出します。X 線が通過しやすい部位は黒くなりそうでない部位は白く描出されます。肺や腹部の状態、骨折の 程度、骨や関節の状態が見たいときに使用されます。 整形外科には無くてはならない機器で診断に有益な情報を得ることができます. 当院では、Flat Panel Detector(FPD)を導入しており、従来の撮影装置にくらべ画質の 向上、被爆低減、撮影時間、待ち時間の短縮がされました。
骨密度測定検査 DEXA(GE)
骨密度検査は、骨のカルシウムなどの量や密度を測定し骨の強さを調べる検査です。当院ではDEXA 法を用いて検査を行います。DEXA 法は2つの異なるエネルギ-のX 線 よる透過度の差を利用した検査方法で再現性が高く骨密度の経過を見るのに適しています。検査では主に腰と股関節の骨を用いて測定するので検査を希望したい際は、その周りに金属が無いように準備をお願いします。
骨粗鬆症とは 骨粗鬆症は腰痛や骨折の原因になり、日常の動作(ADL)や生活の質(QOL)、健康寿命を 阻害する重篤な疾患です。早期発見、早期治療、予防が重要になります。特に女性は、閉経 を迎えた後に、骨密度減少 が起こりやすいのではやめ の骨密度検査を受けること をお勧め致します。 所要時間は10 分程度でか かります。
MRI検査(FUJIFILM) 0.4 テスラ
MRI 検査とは磁気を利用し断層撮 影を撮る機器でX 線撮影検査では 解らない部分を詳しく検査します。 当院ではFUJIFILM 製オープン型 で従来のドーム型に比べ開口部が 大きいため、圧迫感が少なく音も小 さい、患者様にやさしい機器です。 MRI 検査は放射線を使いませんの で被爆の心配はありません。その代 わりに大きな磁石と電波を使って 体の内部情報を画像化して表示し ます。骨髄、軟骨、腱、靭帯、脂肪 なども描出されるので、骨壊死、関 節炎、軟骨損傷、靭帯損傷、腱断裂, 骨挫傷、骨折、軟骨腫瘍、半月板損 傷などの診断が可能です。 検査中は大きな音が鳴るのでヘッドホンを着用して検査をします。またCD 等の持ち込み があれば検査中に流すことも可能ですので担当者にお声掛けください。 患者様とのコミ二ュケ-ションをとりながら、診療放射線技師3 名が担当致します。 検査時間は撮影する部位にもよりますが30 分~50分程度です。
外科用透視撮影装置【C アーム】 (FUJIFILM)
Cアーム装置とは透視(レントゲン画像を動画 で映し出す)機能をもち、リアルタイムのレントゲン画像を描出することのできる装置です。撮影用のアームが「C」の形をしているため、C アームと呼ばれています。この装置は可動性があり、アームの部分自在に回転できるため、あらゆる角度からX 線撮影が可能です。当院 ではブロック注射、整形外科手術領域で使用されています。
ポ-タブルX 線撮影装置FPD (FUJIFILM)
ポ-タブル撮影とは手術室や病室に回診用X 線撮影装置というレントゲン機器を運び、動けない患者様を撮影すること言います。当院では手術中、手術後のレントゲンや病棟での撮影で使用されています。以前はCR 撮影で画像確認までに時間がかかりましたが当院ではポータブル装置でのデジタル装置FPDを導入しており撮影して直ぐにその場で確認できるようになりました。